【リージュ】運搬用のソリから生まれたスポーツ
こんにちは!
一般社団法人新スポーツ推進団体(通称NEWSPO)のスタッフのab3です。
今回は前回紹介したソリ競技「スケルトン」に続き、「リージュ」というソリ競技について紹介したいと思います。
◆もとはソリ遊び♪
「リュージュ」とはフランス語で木ぞりのことで、本来は雪国でソリを運搬に使用していたところから、ソリを使った遊びとなり、やがて競技へと発展したものです。
リージュのソリはハンドルもブレーキもない強化プラスチック製のソリに仰向けに寝て、氷で作られたコースを滑走していきます。
1964年にインスブルック冬季オリンピック大会から正式競技となっております。
以前紹介したソリ競技のスケルトンもそうでしたが、リージュも体の向きこそ違うもののほぼ生身で氷のコースを100㎞/hを越える速度で滑走するスリリングなスポーツとなっています。
◆競技内容
オリンピックでの種目は、男子1人乗り、女子1人乗り、2人乗り、チームリレー(団体戦)の4種目があります。
スタート時は、ソリに乗った状態でコース脇に取り付けられたグリップを掴み、前後の動きで反動をつけ飛び出していきます。
飛び出した後はスパイクのついた特殊なグローブで氷をかき、スピードをつけていきます。
この飛び出しと氷をかく動作で加速をつけ、スタート後は足でソリについているクーへと呼ばれる部位を押し込むようにして滑走していきます。
極限まで空気抵抗を減らす為に、頭の高さや足先の位置にも繊細に気を配ります。
冒頭にも述べたようにリージュはハンドルもブレーキもないソリなので、空気抵抗を減らすための姿勢維持と、僅かな重心移動による絶妙なコース取りで最速タイムを競います。
滑走中はソリと氷の摩擦音が地響きのように鳴り響き、細かく振動するそりを操ります。
きついカーブでは眼前に迫る氷の壁にぶつかってしまうような感覚に襲われることも。
オリンピックでは1人用リージュは2日間で4回滑走、2人乗りは1日で2回滑走し、その合計タイムで順位を競います。
ソリの重量は1人乗りが男女とも21〜25kg、2人乗りは25〜30kgの範囲と定められていますが、選手の体重に制限はないそうです。
逆に規則に従って男子13kg以下、女子及び2人乗り10kg以下の重りを付けることが許されています。
<参考動画:YouTube(ワールドマイナースポーツ)>
ものすごく個人的な見解として、スケルトンよりは怖くなさそうだな、と感じました!笑
リージュも実際にやるとなったらかなり恐怖を感じるのですが、心理的に頭を前にして滑走するスケルトンよりは、足が前にあるので多少の安心感を抱きます。
動画などで実際に滑走している姿を見るとハイスピードでかなり迫力があるので、見応え抜群のスポーツであると思います。
<画像出典:日本オリンピック委員会>