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春は蹴鞠の季節?飛鳥時代から現代に残る球戯

こんにちは!

一般社団法人新スポーツ推進団体(通称NEWSPO)のスタッフ"イフユ"です。

もう春ですね!
春といえば?

そう、蹴鞠です。

春のけまり祭

蹴鞠?!と思ったかたがいたかもしれません。
(というかほぼ皆が思ったことでしょう)

実は、毎年、春(と秋)の恒例行事として、蹴鞠が催されているところがあるのです。
それが、奈良県の談山神社です。

こちらの神社は、藤原鎌足公を祭神とする神社。

藤原鎌足といえば、大化の改新で有名ですね。
まさにその大化の改新にちなんだ行事が、「けまり祭」です。

談山神社の御祭神、藤原鎌足公は蹴鞠の席で中大兄皇子(のちの天智天皇)と出会い、共に大化の改新を成し遂げられました。その故事に基づき、当社では春と秋に「けまり祭」をとり行います。

談山神社HPより

こちらは談山神社を代表する行事とのことで、毎年昭和の日文化の日に行われているそうです。

参考:https://www.library.pref.nara.jp/nara_2010/0490.html
※奈良県立図書情報館HPより

蹴鞠ってどんなスポーツ?

蹴鞠って、社会の教科書でしか知りませんでしたが、いまだに毎年行われていたんですね。

ちなみに、具体的にはどのようなスポーツなのでしょうか。
(そもそも「スポーツ」なのか・・?)

宮内庁のHPを見ると、以下のように説明されています。

蹴鞠(けまり)は、約1,400年前の大和朝廷時代に、中国から我が国に伝えられたといわれる球戯の一種です。勝敗はありません。

我が国では、時代によって宮中において盛んに鞠会が催され、平安時代中頃以降の古文書には、鞠会の記述がしばしば見られます。

鎌倉時代には、武士階級でも盛んに蹴鞠が行われるようになり、室町時代を経て江戸時代に入ると、徐々に一般庶民にまで普及し、謡曲・狂言・浮世草子など様々な所でも題材になりました。

しかし、明治維新以後、蹴鞠も一旦途絶えましたが、明治36年(1903年)に明治天皇のご下賜金により、有志による保存会が結成され、今日に至っており、春と秋に行われる「京都御所 宮廷文化の紹介」の折には、蹴鞠が披露されています。

宮内庁HPより

いったん途絶えて、明治時代に復活していたとは!
そして、京都御所でも実施されてたんですね。

調べてみると、今年開催された京都御所の蹴鞠の様子は、ネットでちょっとした話題になったようです。

(下記リンク参照)
京都御所で蹴鞠の実演!? 雅な装束でリレーを続ける様子に「実際やったら割とハードそう」「生で見てみたい」

一度はやってみたい

奈良の談山神社の方では、本物の蹴鞠用の装束を着て、けまり体験ができるそうです。
神社の方が、歴史やルールをていねいに説明してくれるとのことで、一度経験してみたいです。

今、我々がやっているスポーツも、遠い未来には伝統芸能となっているかも知れませんね。

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