11月といえば「神楽」?!全国各地に伝わる伝統芸能
ごきげんよう!
一般社団法人新スポーツ推進団体(通称NEWSPO)のスタッフ"イフユ"です。
ようやく秋らしくなったと思えば、10月もあっという間に終わりを迎えようとしています。
月日が経つのは早いですね。
そんなわけでもうじき11月ですが、
11月って、1年の中でも異名が多い月だということをご存じでしたか?
たくさんある、「〇〇月」
一般的に知られている(というか、学校で習う)のは「霜月」だと思います。
しかし、実はそのほかにも
- 【露隠葉月】(つゆごもりのはづき)
- 【雪待月】(ゆきまちづき)
- 【神帰月】(かみかえりづき・しんきづき)
- 【復月】(ふくげつ)
- 【神楽月】(かぐらづき)
……といった具合に、〇〇月、という呼び名だけでもこれだけの異名があるのです。
参照:ウェザーニュース たくさんある”11月の異称”「神帰月」とは?
それぞれの異名の意味や由来は、興味がある方は上記の参照元を見てみてください♪
今回は、この中の「神楽月」について。
そもそも「神楽」って?
旧暦11月は、太陽が最も衰えると考えられた冬至の月。神を呼び、元気づけようと思ったのでしょうか、盛んに神楽が催されました。そこから「神楽月」とも呼ばれるようになりました。
(出典:ウェザーニュース たくさんある”11月の異称”「神帰月」とは? )
11月(旧暦)に神楽が盛んに催されるので、神楽月というわけですね。
では、そもそも「神楽」って何でしょう?
名前は聞いたことあるけど、何かと言われたらピンとこないという人が多いのではないでしょうか。
全国各地に伝わる神事
ということで、神楽について検索してみました。
日本を代表する神事芸能で、神々の来臨(らいりん:来てくれること)や神託(しんたく:神のお告げ。託宣)を願って、歌や舞をともなった儀式を行います。
(中略)
神楽はその芸態から、神に仕える女性である巫女が舞う巫女舞・巫女神楽、さまざまな採物を持って舞う儀式的な採物舞と神話などを題材にして演劇的な舞などで構成される採物神楽(とりものかぐら)、湯で払い清める湯立(ゆたて)の神事が取り込まれた湯立神楽(ゆたてかぐら)、獅子の舞に曲芸などを加えて舞う大神楽や獅子頭を御神体として演劇的な舞を舞う山伏神楽(やまぶしかぐら)をいう獅子神楽(ししかぐら)と大きく分けることができます。
なお、「神を迎える場所」「神への儀式を行う場所」を意味する「神座(かみくら・かむくら)」がその語源だと考えられています。
(出典:文化デジタルライブラリー )
神楽とは
日本を代表する民俗芸能で、
神を迎えたり、災厄を祓ったり、神とともに楽しんだりするために
神前に奉納する舞楽のことです。
(出典:全国神楽継承・振興協議会 )
ざっくりいうと、神様に来ていただいたり、お告げを賜ったり、あるいは一緒に楽しんだりするために、神様に捧げる舞、ということになりそうです。
ちなみになんとこの神楽、全国に4,000以上あると言われているそうです。
温故知新
そんな神楽は、現在、少子高齢化や地方の過疎化により、存続の危機に瀕しているようです。
ですが、ただ絶えていくだけではなく、自治体によっては継承していこうという試みもあるようで、例えば広島県庄原市ではひろしま神楽を継承する団体があり、公演の開催のためのクラウドファンディングなども実施していたようです。
参照:ひろしま神楽継承プロジェクト2024 〜若者と伝統をつなぐ〜
よさこいやソーラン節が形を変えながら子供たちや青少年の間で普及したように(これも文化継承という意味では賛否両論あるそうですが)、神楽も何らかの形で受け継がれ、残っていくといいなと思いました。
NEWSPOとしては、そうした古来からの芸事をもとにしたスポーツなども、あればぜひ今後発見していきたいところです。