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インタビュー

【NEWSPOインタビュー】フラッグハント ーチームビルディング編ー

フラッグハントは研修にも最適!

湯村さん)

フラッグハントって、結構地道なチューニングスポーツなんですね。

フィールドイメージっていうボードを見ながらどのポジションが有利なのかという作戦立てをしていく。

オフェンス、ディフェンスポジションの人がどう動くか、というところまで細かくチューニングしていきます。

移動する時に障害物から頭が少し出ててやられたから、もう少し低く走るよう練習したりだとか、そういうのを毎回毎回PDCAを回してチューニングしていきます。

だから毎回PDCAを回すチームが強いですね。

榊原さん)

そこが研修の話に繋がるんですけど、フラッグハントは他のスポーツにはある、経験差、体力差だとかがなくて、チームの中でその人の個性や強みを戦略に生かしていくこと自体が戦略だったりする。

最初に全員初めてで、よーいどんで始めると大体勝率は5分5分になるんですけど、徐々に、チームによっては、役割分担したりですとか戦略立ててる方が勝率が上がってきて、最終的には、7割勝てるようになる。

企業様にとって、小さい積み重ねが大きな結果を作るということを体感できる

こういうスポーツは研修には適切かなと思います。

 

ー研修の狙い目は何でしょうか?

松岡さん)

大きく分けて3つあるんですけど、

まずはチームワークがよくなります。

フラッグハントってやったことない人がほとんどじゃないですか。

初めてのことを駆使して、どうしたら勝てるかを話合って、成功にむけて頑張っていく、

これはすごく仲良くなるエッセンスが詰まっていてチームワークがかなりよくなります。

2つ目はPDCAを回せるというところで、

どの会社や組織でもPDCAを重視していますが、実際効果的にPDCAサイクルを回せていないことがほとんどです。

その原因の一つは、PDCAサイクルを行う対象の1サイクルの期間が長いからです。

何回もPDCAを回してトライアンドエラーを繰り返してナレッジを積み上げていこうとしても、期間が長くて振り返っても忘れているし、またどのアクションが効果的だったか、効果的でなかったかという因果関係が見えなくなってしまうのです。

フラッグハントは試合時間が最大5分なので、1日の中で何試合も行います。

その試合ごとに必ず自分たちの立てた作戦のうち、何ができて、何が勝因、敗因だったのかを検証し、次の作戦に活かすといったPDCAを毎回行います。

この過程を通じてPDCAの重要性やPDCAサイクルを回すスキルが身に付き、また同時に、職場においてのPDCAと紐づけることで大きな気づきが得られるのです。

フラッグハントでの自チームの課題と職場での課題を紐付けるセッションをするんですけど、ほとんどの企業様が職場でやってる問題点と同じことをしてしまってる、ということに気付かれます。

例として、ロレアル様のグローバルチームでフラッグハントを使った研修を行ったときは、PDCAを回そうと、せっかく作戦立てたのに、試合が始まった瞬間に自分たちの立てた作戦を忘れて、旗を取りにダッシュしちゃった。これって職場でもよくある、方向性を決めても目の前のことにとらわれて暴走しちゃうことと同じだよね、とか。

 

湯村さん)

それはとってもありがちで、会社の戦略やミッションは額縁に飾ってあって綺麗なんですけど、いざプロジェクトが始まると目の前の売り上げに皆目がいくって言う(笑)

松岡さん)

私たちも研修にはトレーナーとして入るんですけど、「さっきも同じところから攻めて行って撃たれてやられてましたよ」っていろいろとフィードバックをすると、同じような問題が起きているのに十分に検証しないから、また同じ結果になっちゃう。これって職場でも同じようなことがあるな、と気付いたりします。

3つ目はリーダーシップ開発に役立つと思っていまして、

試合形式なので勝つチームもあれば負けるチームもあります。その中で、誰がリーダーシップをとってチームを束ねていったりだとか、メンバーの強みを見極めて適材適所に配置するかとか、リーダーシップが問われる場面が出てきます。

チームが負け越して気運が悪くなるとモチベーションが下がる、そうなると作戦会議の時間でみんな休憩しちゃって誰も作戦を練らなくなる、そうなった時にリーダーとしての姿が試されるんですよ。

細かいマイルストーンを立てて、「試合では負けたけどこんなことができるようになった!」「こんなことを学んだから次はこう生かしていこう」というのを言語化して、そのために何をするのかを話して決める機会を作ったりする。

リーダーって別に一人じゃなくてもよくて、「みんながチームが勝つためにどういう風に働きかけたか」がよく見える研修です。

JT様の時とかもそうだったんですけど、トレーナーが各チームに一人ずつ張り付いていて、メンバーがどんな行動をしたか記録をとっていて、あとでフィードバックするんですね。

「この時のこんな発言をしたからチームのやる気が上がったよ」だとか「アイデアがあったのに年長社の方に遠慮して自分の意見を言わないように見えたから、リーダーシップを発揮した方がよかったんじゃないですか」だとか(笑)

本当に普段のその人のくせが見えてくるので、それをフィードバックして実際の職場ではどうリーダーシップを発揮したらいいかを学んでもらったりしています。

 

湯村さん)

やっぱり普段のくせって出ちゃうんですよね。

リーダーシップの話って、ある職業の技術が高いからリーダーになるのではなくて、初めてのことを何人かのチームでやる時も結局リーダーシップって発揮されるんですよ

普段職場でリードされている方が、フラッグハントをしてもリードできる。

発言一つとっても、勝ったか負けたかを振り返る時にどういう発言をするか、そもそも発言しないのか、一方的に喋ってるだけで仲間の発言聞いてないとか、あと全く見てないのに決めつけで喋る人とか(笑)

 

ー今まで担当されてて一番このチーム凄かったとか印象に残っているチームってありますか

 

松岡さん)

それはJT様がやっていた研修の時ですね。

普段職場で関わらない人たちで組まれた混成チームで、結構JT様は軍隊的な組織で年長者の人の発言権が強くて、若手は思っていることがあってあまり言わない。

でも今はその軍隊的な組織が問題だ、と言われすぎて年長者の人たちも遠慮して発言を控える。

“誰も何も言わない不思議なチーム”になってたんです。

 

ただ、意見を言わないけど、現状共有だけはするんですよね。

さっきの試合では私はあの位置から撃たれました、とかあの位置に敵がいましただとか。

現状共有はされるけど、その情報を踏まえて次はどうするといった方針を誰も決めない、誰かが決めるのを待ってるっていうようなチームだったんですけど、他の部署から来ていた若い女性が、少しずつですけど意見を言い始めたんですね。

 

私たちのカリキュラムとして「最初にリーダーを決めてください」などとは一切言わないで自然に任せるんです。

 

ある程度試合をやった後、リーダーを立てることによって、どんなチーム編成になるか体感するために、リーダーを決めてもらうんです。

 

その時にその女性の方がリーダーに抜擢されて、最初のうちはその女性は「私にそんな責任はとれません」って言ってたんですけど、なぜあなたがリーダーに選ばれたのかをメンバーに言ってもらうと、方針がまとまらない中で自ら発言する姿勢だったりだとか、男性ばかりのチームだったので女性の視点があった方がいいだとか、たくさんの理由がでました。

最後には、勝利の責任をとって欲しいわけではなくて、支えたいリーダーの方が皆のモチベーションが上がるから、とメンバーから後押しされ、その女性はリーダーを引き受けることになりました。

リーダーとしての彼女は、メンバーの意見を引き出しながら話し合っていくファシリテ―ター役を発揮をしながら、みんなをまとめていったんです。

彼女がすごく頑張ってるので、みんなが自発的に自分たちでやるべきことを見つけてやっていったら結果的に一番になったんですよね!

誰から見ても強そうな賢そうなリーダーというよりは”頼りなさそうな人が皆に支えられながらリーダーになっていく” っていうのがすごく印象的でした。

チームメンバーからしても誇らしかったらしく、今でもそのチームは仲良くしてると聞いています。

湯村さん)

年長世代と若者が同じ汗をかきながらっていうのが、この時代なかなかないじゃないですか。

松岡さん)

ハグとかハイタッチとかめちゃくちゃしてるんですよ!(笑)

湯村さん)

今の世の中ってウェットな関係を持ちたがらないというか、ドライな関係ですべて処理をしようとする

でもそういう組織って本当に強い組織なのかなっていう。

そのドライな関係を突き詰めていくと、相手の気持ちにお互い干渉しなくなる、そうするとアイデアが出なくなるんですよね。

その人の持っている経験っていうのは場所も違ければ、年代でも変わってくる、そこを向き合うといいアイデアも出るのにな、って思います。

今までは若手との関係性って飲み会しか選択肢がないじゃないですか、昼間にこういうスポーツをやるとすごい仲良くなりますので、ぜひみなさんの社団法人の方にもチームビルディングの研修として取り入れていただければと思います(笑)

 

ーチームビルディング研修を取り入れている企業はどのような企業が多いのですか、またどんな企業に広めていきたいですか

松岡さん)

外資のような新しいもの好きな企業は多いですね。

外資の方々ってドライに仕事してそうに見えて、意外とチームビルディングも大事にしているんです。

でも、会議室で全員集まって研修するっていうのはファン(楽しみ)がない、ということで目新しいもので身体を動かしながら仲良くなれるもの、かつ、PDCAだとか学びの要素があるもの、ということで外資系企業の方が最初に取り入れてくださいました。

日系企業だと実績が出てくるとやってみようかな、というところが多いです。

今後でいうと私たちが組織開発のコンサルタントをやっている中で、企業体を見て考えた時に2つの意味合いがあると思っています。

1つはビジネスを回していくという機能としての意味合いがありますが、もう1つコミュニティとしての意味合いもすごく強いですね。

どちらかだけだと成果が出るような組織になっていかないよね、というので、このコロナの中で、このコミュニティの部分が形成されにくいというか、難しくなってきていると感じます。

コミュニティの部分を強めていく、チームで働く上でのチームワークの部分を学んでいく、ということをフラッグハントという分かりやすいものを通して、楽しく取り組んでいけるのでどんな企業でもやってみるといいんじゃないかな、って思いますね!

特に今言われているのが、新入社員の方が入った瞬間からバーチャルで始まっているので、帰属意識が薄れてしまっていっているという会社が多いです。

今は仕方ないで済んでいますが、これをこのまま社員としてやっていくのは問題が出てくるだろう、というのはいろんな企業様も問題視しています。

わかりやすく仲良くなるし、人に慣れるという点に関してフラッグハントは適していると思います。

コロナ対策もフラッグハントで取り入れようと思っていまして、マスクを着用を義務付けたり距離をとったりという対策をしていけば、そろそろ企業研修を再開しても良いと思っています。

 

フラッグハントは全てを教えてくれる!

松岡さん)

私は普段組織開発の分野で企業研修のコンサルタントをやる職種なんですけど、フラッグハントがすべてをわからせてくれるって正直思うくらい色んなことが本人にもわかるのがいいな、と思います。

 

フラッグハントさんも今までフラッグハントを通して

組織としてのチームビルディングをしてこられたと思いますが・・・

 

湯村さん)

組織としての入れ替わりは結構あったんですけど、牽引しているコアのメンバーは粘り強くやってくれてますね。

ー共に困難を乗り越えて来たメンバー!ってみたいな感じですよね

それはありますよね。

僕たちみたいな10年以上やってきてる一般社団法人になってくると僕たちも歳をとってきますので新しく入ってきた若い人たちに活躍して欲しいという思いはありまして、今意図的に若い人のリクルーティングを増やしています。

 

榊原さん)

(インタビュアー3人に対して)

ぜひ皆さまも兼務大丈夫なので、絶賛今リクルート活動中ですので(笑)

一同笑

意外としっかりした人たちが隙間時間を使って活動しているので、横のいい人脈もできたり、2024年の前にパリのアーバンスポーツのフェスティバルにも出ようと準備しているのでパリに行けるかもしれませんよ(笑)

パルクールだったりスラックラインもそうですけど、都市型で街中で体を動かして遊ぼうというスポーツを作ったのがパリの体操協会で、市民が誰でも参加できるっていうこと自体がオリンピック競技になっていくということで僕たちも今そこにフォーカスしています。

 

松岡さん)

いわゆる無償で活動する一般社団法人で、ボランティアでやっている活動なので、みなさんが自分自身のフラッグハント協会に参加する理由がそれぞれあって、そういう意味では企業でサラリーマンとして働いていく、ということ以上に無償だけれど自分のやりたいことを実現していくという、すごいパワフルなチームだと思います。

自分の強み、職場で使っている技術とか知識とかネットワークにフルコミットしてフラッグハント協会の活動に使っていてるので、そういう意味ではこれからの一つの生き方だと思います。

 

ーどのような人が活動に参加してるんですか

一つは、将来的にはフラッグハントをオリンピック競技にしていきたいというビジョンがあるのでそれを実現したいです。

人生の中でオリンピック競技を作る経験なんてできないと思いますので、皆のビジョンにもなってますし、それは遠いビジョンですが、フラッグハントは進化を続けていくスポーツ。どういう風にしたらもっと良くなるか、皆で知識を出してブラッシュアップしていく、という体験が手応え感があって面白いという方もいますね。

自分たちの手で作り出していくことは、なかなか体験できないのでそれが楽しいという人もいますね。

 

湯村さん)

自分たちのサービスが使っているユーザの方がどんな気持ちで使っているかってなかなか見れないじゃないですか。

スポーツを通して、熱中している姿や勝って喜んでいる姿を見るのはなかなか体験できないと思います。

その体験を自分たちが与えてると思ったら、やっぱりモチベーションに繋がりますね。

フラッグハントで恋活?!

ー恋活と言いますか、街コンのようなイベントをやっていると思うんですけど、どのような方が参加されるのでしょうか?

もう一つはフラッグハントならではの出会いのメリットは何でしょうか?

 

湯村さん)

富山のミラージュランドでいろんな人を集めて恋活イベントをやります、っていうのが前回あったのでそういう場所に僕らが呼ばれました。

カップルと一緒だったら参加できますっていうので僕らの方でマッチングさせて上げるっていう(笑)

シャイな方が結構多くてですね、僕らの方で男性・女性両方に声をかけて、どの人とやりたいか聞いてマッチングさせたり、一体何の仕事だって謎だったんですけど(笑)

 

松岡さん)

きっかけはいくらでも作れるはずなんですけどね(笑)

 

ースポーツを通してくせが出る、っていうのもお聞きしていたので恋活にはいいですね

松岡さん)

そうですね。じゃあどうしよっか、っていうので作戦立てたり、配置決めしてリードする人もいれば、

アドレナリンが出るスポーツなので、ゲームが始まったら作戦と違うように突っ走っていくとか、人によっては暴言吐いちゃうみたいな(笑)

本性がちょっと出ちゃうんですよね。

 

旗を取るのも男女二人で旗手前までに辿りついた時に、ジェントルマンだと女性に旗をとってきて、と促したりもするんですけど、人によっては自分が旗を取るのに必死になっちゃって白ける、みたいな(笑)

面白いなと思ってニヤニヤ見てます。

 

一同笑

フラッグハントのこれから

ー最後にフラッグハントに対する思いを聞かせてください

湯村さん)

40歳になって、新しいスポーツを作るという経験にでくわすことはもうないと思うので、もう行くとこまで行くしかないって思っています。

世界中にこのスポーツを広めていきたいという思いですね。

スポーツは、色んな人たちが一体になれたり、友達になれたり、仲間ができたりするきっかけになるので、世界中の人に、家族だったり仕事仲間だったり友達だったりの絆が深まる経験を届けたいし、その礎になるスポーツにフラッグハントがなればなと思います。

 

ーちなみに直近の目標ってありますか

湯村さん)

直近では協会内でも掲げてるんですけど、フラッグハントが当たり前になる世界を作ろうと思っています!

フラッグハントやりたいなって思った人たちが、月に1回東京に来ないとできないっていう現状があるので、ある程度の都市部で毎週できるような状態に持っていきたいですね。

 

松岡さん)

今は大井町で隔週できる、というところまでは来れてます!

 

ーありがとうございます、私たちもフラッグハントさんと一緒にできることを増やしていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします!